答え:大地震の際に発生する長時間にわたっての揺れ。
●高い建物を長時間にわたって大きく揺らす。
●遠くまで伝わることがある。
●揺れは10分以上続く事もある。
●大きな揺れで家具が倒れたり移動する。物が落ちたりする。
震源から離れた場所では震度が小さくても、建物の上層階では大きな揺れになることがある。
地震が発生した場所から数百キロ離れた場所でも、大きく長周期の揺れが発生した。
長周期地震動が発生すると、高層ビルは長期間にわたって大きく揺れ続けることがある。そのため、建物が大きく変形し、高層階の家具が転倒したり、大きく動いて人とぶつかったりする可能性がある。事実、2011年の東北地方太平洋沖地震では、東京の高層ビル(最大震度5強)で天井の落下、スプリンクラーの故障、エレベーターの故障などが発生した。
長周期地震動は、地震発生後数秒から十数秒程度の周期で発生する表面波です。震源が浅く、マグニチュードが7以上の巨大地震の場合に大きくなりやすく、周期の短い波に比べて遠くまで伝わる特徴があります。また、大規模な平野などの柔らかな地盤が厚く分布する場所で揺れが増幅され、長時間にわたって揺れが続くことも特徴です。
気象庁は、2022年2月1日から緊急地震祖K法に長周期地震動階級を加えています。長周期地震動階級は、概ね14~15階以上の高層ビルを対象として、地震時の人の困難さの程度や、家具や什器の移動・転倒などの被害の程度を基に揺れの大きさを4つの階級に区分した指標です。